《5月9日が「呼吸の日」である理由》
5月9日は「ご(5)きゅう(9)」
という語呂合わせから
日本呼吸器学会をはじめとする
医療・健康関係団体によって
「呼吸の日」として制定されました。
「呼吸」という、生命の根幹にある行為を
見つめ直すきっかけをつくることが目的です。
私たちは生まれた瞬間から息を吸い続け
最期の瞬間まで呼吸を
やめることができません。
それなのに「ちゃんと呼吸できているか」
を考える機会は驚くほど少ない。
この記念日は、そんな「当たり前」に
もう一度光を当てるためにあります。
《呼吸が浅くなる現代社会の落とし穴》
スマートフォンを見ながら
前かがみになる姿勢
仕事のプレッシャーによる緊張
長時間のデスクワーク
現代人の生活習慣は
知らず知らずのうちに
呼吸を浅くしてしまう要因に満ちています。
呼吸が浅くなると
体内に取り込まれる酸素の量が減り
二酸化炭素の排出も
うまくいかなくなります。
その結果、慢性的な倦怠感
集中力の低下、肩こり
そして自律神経の乱れに
つながることが医学的に示されています。
「なんとなくだるい」
「イライラしやすい」という感覚の裏には
実は呼吸の問題が
隠れていることも少なくありません。
《深呼吸が体と心にもたらす科学的な効果》
「深呼吸しなさい」という言葉は
昔から使われてきましたが
これは単なる気休めではありません。
意識的に深くゆっくりとした呼吸を行うことで
副交感神経が優位になり
心拍数が落ち着き、血圧が安定するという
生理的な変化が起こります。
《自律神経へのアプローチ》
呼吸は、自律神経系の中で唯一
私たちが意識的にコントロールできる機能です。
交感神経(興奮・緊張を司る)と
副交感神経(休息・回復を司る)のバランスを
呼吸のリズムで調整できるということ
これは、ストレス社会を
生きる現代人にとって
非常に強力な「内なるツール」と言えます。
《脳と集中力への影響》
横隔膜を使った深い腹式呼吸は
脳への血流を増加させます。
集中力を高めたいとき
アイデアを出したいとき
難しい決断を前にしたとき
意識的に呼吸を整えるだけで
思考のクオリティが上がることが
複数の研究で示されています。
《免疫力と全身の循環》
肺の下部には多くの毛細血管が集まっており
腹式呼吸でここをしっかり使うことで
血液の酸素化が効率よく行われます。
酸素が隅々まで行き渡ることで
細胞の代謝が活性化し
免疫機能の向上にもつながります。
《呼吸の日にやってみたい5つのこと》
朝起きたら窓を開け
外の空気を胸いっぱいに吸い込む。
一日の始まりを呼吸で整える。
仕事の合間に1分間だけ目を閉じ
自分の呼吸をただ観察する
「マイクロ瞑想」を試す。
スマートフォンを置いて
自然の中を散歩しながら
腹式呼吸を意識する。
家族や友人と
「今日は呼吸の日だよ」と話し
一緒に深呼吸してみる。
笑いも呼吸の一種です。
過去の後悔や未来への不安で
頭がいっぱいになるとき
私たちはたいてい
「今この瞬間」から離れています。
呼吸だけは、過去にも未来にも
存在できない。
吸っている息は、常に「今」の息です。
だからこそ、呼吸に意識を戻すことは
自分自身の「今」に戻ることと
同義なのかもしれません。
5月9日「呼吸の日」をきっかけに
毎日の中にほんの少しだけ
「息を整える時間」を
取り入れてみてください。
たった数回の深呼吸が
あなたの体と心に
静かで確かな変化を
もたらしてくれるはずです。
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