10月の旧暦の呼び名は「神無月（かんなづき）」です。
現代の新暦で10月といえば秋の深まりを感じる季節。
稲刈りが終わり、実りを祝う行事や収穫祭が各地で行われます。
では、なぜ10月を「神無月」と呼ぶのでしょうか。
《神無月の由来》
「神無月」は「神がいない月」と書きます。その理由には諸説ありますが有名なのは「全国の神様が出雲大社に集まるため他の土地から神様がいなくなる」という説です。
出雲（島根県）では逆に「神在月（かみありづき）」と呼ばれており神様をお迎えする祭りが行われます。
また、語源には「神無月＝神の月（神のための月）」という説もあります。この場合は「無」が「の」に通じる古語的な意味で使われています。
いずれにせよ、神無月は神様と深い縁を持つ月であることが分かります。
《神無月に行われる行事》
10月は、秋祭りや神嘗祭（かんなめさい）など神様に収穫を感謝する行事が盛んに行われます。
特に神嘗祭は伊勢神宮で新米を神様に奉納する儀式で日本人が古くから稲作と神様を深く結びつけてきたことを表しています。
また、紅葉が始まり七五三の準備が始まるのもこの季節です。
日常生活でも、衣替えや秋の味覚を楽しむ時期として親しまれています。
《神無月を意識した暮らし》
神無月は、自然の恵みに感謝し家族や地域のつながりを大切にする月。神社にお参りしたり旬の食材をいただいたりすることで古来からの日本の文化を身近に感じられます。
10月・神無月は、神様にまつわる由来や行事が多い特別な月です。
「神様が出雲に集まる」という伝承や「収穫に感謝する祭り」など古来からの文化を知ると10月の暮らしがより豊かになります。
今年の神無月は季節の移ろいを感じながら神様への感謝を意識して過ごしてみてはいかがでしょうか。
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