毎年6月18日は
「持続可能な食文化の日」です。
国連が定めた国際デーのひとつであり
日々の食事を通して
地球環境や地域の食文化の継承について
考えるきっかけになる日として
近年少しずつ知られるようになってきました。
普段あまり意識することのない
記念日かもしれませんが
その背景を知ると
毎日の食卓が世界の課題と
地続きであることに気づかされます。
持続可能な食文化の日は
英語で「Sustainable Gastronomy Day」
と呼ばれ、2016年12月の国連総会で
採択されました。
国際社会で食料の安全保障や
環境保全への関心が高まる中で
制定された経緯があり
食と地球環境、貧困問題が
深く結びついていることがうかがえます。
ガストロノミーという言葉は
耳慣れないかもしれませんが
美食という意味だけでなく
その土地に根づいた調理法や
食文化全体を指す言葉として
使われています。
この日が目指しているのは
食料生産のあり方を見直しながら
それぞれの地域に根づいた食文化を
次の世代へ受け継いでいくことです。
背景には、無計画な食料生産や
環境破壊が続けば
いずれ深刻な食糧危機に
つながりかねないという
危機感があります。
実際、飢餓や栄養不足の解消
海や陸の豊かな生態系を守ることとも
密接に関わっており
農業や漁業の持続可能性
生物多様性の保全
食品ロスの削減など
私たちの暮らしに直結する
テーマが数多く含まれています。
一方で、日本をはじめとする先進国では
まだ食べられる食品が
日々大量に廃棄されているのも現実です。
その同じ地球の上で
深刻な貧困や栄養不足に苦しむ人々が
数多く存在していることを思うと
食の在り方を見直す意味は
決して小さくありません。
こうした課題は一つの国だけの
努力では解決できないため
国際デーという形で
世界中の人々の意識を
同時に高めようという
狙いがそこにあります。
個人としてできることは
思っているよりも身近にあります。
近くの農家や漁師が育てた
食材を選んで地産地消を
心がけることは
輸送にかかるエネルギーを減らし
地域の生産者を支えることに
つながります。
漁業や養殖に関する
認証マークがついた水産物を選ぶことも
海の資源を守る一助になります。
冷蔵庫の中身を把握して
食材を使い切る
無駄を出さない献立を
工夫するといったささやかな積み重ねも
立派な行動のひとつです。
郷土料理や発酵食品など
地域に伝わる伝統的な
食文化に触れてみることも
次の世代へつないでいくうえで
大切な一歩になります。
日本国内でも、山形県鶴岡市や
大分県臼杵市がユネスコの
食文化創造都市として認定されており
和食をはじめとする
地域の食文化を未来へつなぐ
取り組みが進められています。
持続可能な食文化の日をきっかけに
自分の食卓を少し違う視点で
見つめ直してみると
これまで気づかなかった
発見があるかもしれません。
特別なことを始めなくても
毎日の食事の中にある
小さな選択の積み重ねが
未来の食文化と地球環境を
守る力になっていきます。
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